義足の製作

2023/11/28

西武学園では2年時から授業で、本格的な義足の製作を行います。
足を切断した方をモデルとして学校にお招きし、その方の義足を2年生全員が1脚ずつ製作します。
1年時にも義足の製作は行いますが、それは摸擬的な義足で誰かの足に合わせて作るものではありません。
その知識を活かし、2年時はモデルの方の足に合った義足を作る。
ステップアップです！

先日、その製作した義足をモデルの方に装着し歩いていただき、装着感や歩きやすさなどのご意見をいただきました。
自分で製作した義肢装具を実際に使っている方に装着し使っていただくのは初めてとあって、ちゃんと歩けるのか、壊れないか、お怪我をさせないか…
全員が大変緊張していました。

実際の病院同様に、使った感想を聞きながらその場で調整をし、その人に合った物に仕上げて行きます。
義足の調整は大変繊細な作業で、場合によってはミリ単位の調整が必要になります。
細部まで観察し異常を見知したり、義足を使っている方にわずかな違和感を聞き出し理解し義足に反映していく。
義肢装具士にはそのような洞察力や、コミュニケーション能力が必要不可欠です。